わたなべクリニク院長雑記: 2012年7月アーカイブ

2012年7月アーカイブ

 小さい頃、歯並びと肌の白さだけが取り柄で祖母にそのことを良く褒められていました。他に褒めるところがなかったのかなと思います。さて、その歯並びも、前歯は差し歯になり、歯肉は後退し、寄る年波をかわすことが出来ません。また、アレルギー体質ではなかった肌も78年前から突然 金属アレルギーになりました。

 ことのはじまりはメタルフレームの眼鏡でした。フレームに接触する部位のニキビが自壊し難治性の皮膚炎になったことから始まったようです。この時に、何かしらのアレルギーが成立したのだと推測しています。セルフレームに変えてから再発することはなくなりましたが、最近ではジーンズのリベットに悩まされています。履かなければ良いのですが、やはり休日にはジーンズを着用しないとOffの気持ちになれないので私には必須なんです。ヘソ下の皮膚に掻痒感を伴う紅斑が出来て、結局掻いてしまうので(患者さんには掻かないようにと言いますが無理な注文だと思います。せめて爪を切りましょうとしか言えません。)、掻破行為によりどんどん大きくなり赤く皮膚がただれてしまいがちです。最初の頃は防御策としてアンダーシャツをジーンズの中に入れていましたが、汗をかくと微量の金属イオンが皮膚に到達するのか効果がありませんでした。最近では、リベットの上にビニールテープを貼っています。はがれない限り予防効果十分です。先日も同じ症状の患者さんが来院されたので御教示させていただきました。ジーンズを履く度に人知れずこのようなことをしているのですが、難儀なことだと思っています。

 接触皮膚炎ですが、典型例としては化学物質に触れたところに限局して出来ますので、接触した部位の形(線状、帯状)に似た形状になります。原因物質がすぐ分かるときとなかなか判明しないときがあります。代表的なものとして、染毛剤、ヘアケア製品、化粧品、ゴム、ネックレスなどの装飾品、サンスクリーン、洗剤、などが挙げられます。古くからは"うるしかぶれ"が有名ですが、マンゴーもウルシ科なのでマンゴーを食べる度に口の周りに痒くてたまらない小丘疹などが出来る方もおります。カシューナッツやピスタチオもウルシ科なので注意が必要です。

 また変わったもので光アレルギー性接触皮膚炎があります。物質に触れただけでは皮膚炎にならないのですが、その後に光りが当たると皮膚炎が出現するという病態です。典型的な例として湿布薬があります。湿布を剥がして数日から数ヶ月経ってから同部位に四角型の皮膚炎が出現するタイプです。"光かぶれ"などとも言います。患者さん自身、湿布を貼っていたことさえ忘れている頃に出現することもありますが、特徴的な四角形の皮膚炎に遭遇したら考慮すべき疾患です。

 治療法は、まずはアレルギー物質(アレルゲン)に触れない努力をする必要があります。生活環境や職種により避けられないこともあるので、その場合は知恵を絞らなければなりません。薬物としてはステロイド外用剤と痒みが強ければ抗アレルギー剤の内服併用となります。

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